美術館内のレストラン「Halle aux Grains(アール・オ・グラン)」
美術館「ブルス・ド・コメルス」の最上階にオープンしたレストラン「Halle aux Grains」。1800年代に描かれた壁画の真下のフロアにレストランがあります。店名の「アール・オ・グラン」はフランス語で“穀物市場”を意味しています。料理は、種や豆などの穀物をアクセントにしたフレンチを楽しめます。とても洗練されていて、リピートしたい程おいしかったです!!
パリの美しい街を眺めながら食事を
パリの街並みを見渡せる、広い窓が特徴的な店内。モノトーンを基調にしたインテリアは、コンクリートを巧みに使う安藤忠雄と調和しているよう。美しいサン・トゥスタッシュ教会やパリの建築を見ながら、落ち着いて食事できるなんて…最高のシチュエーション
フランスを代表する“自然派”シェフのお得なランチコース
メニューは「Halle aux Grains」のホームページに載っています。「menu de ce déjeuner 3品」56€のランチコースをいただきました。
アミューズはナチュラルなお菓子のようで軽め。白ワインで乾杯して前菜を待ちます。前菜の魚のスープが素晴らしい!魚を丁寧にこしたシンプルで優しいスープ。肉魚はあまり出てこないのかと思いきや、いきなり嬉しいサプライズでした!
前菜はもう1品出てきました。大きな玉ねぎを丸ごとローストして甘みを最大限引き出した、只者ではない玉ねぎ(笑)繊細なクリームソースとカリカリのナッツがアクセント。穀物を混ぜ込んだ野生的なパンとの相性が合いすぎです!味付けのセンスの高さを感じた前菜でした。
メインと一緒にスペシャリテのマッシュポテト、ならぬ、マッシュスフレ!?が登場。小さなフライパンで丸ごとサーブされます。「熱々だから気をつけて」と。初めて味わうふわふわなめらかなマッシュスフレポテトに感激…これはすごい こんがりした焼き目も新しい感覚のマッシュでした!
この日のメインはお魚でした。鯛のポワレにローストした根菜の付け合わせ。心に残る最高のメインでした。繊細な味付けや完璧な火入れ、美しい盛り付け、洗練されたおいしさ。これぞ理想のフレンチ!
1月のノエルの飾り付けをまだ楽しめる時期ということもあり、デザートはブッシュドノエル!丸太のコロンとしたイメージとは違う、オシャレに切り分けられたブッシュドノエル。りんごのソルベ添え。ナッツの濃厚なクリームと、さわやかに溶けるソルベの組み合わせに、思わずうっとり
2024年1月訪問時のランチコース
席の予約は早めにしておくのがオススメ
レストラン「アール・オ・グラン」の公式ホームページより、ネットで席の予約ができます。今回私が座ったのは、パリの街並みを楽しめる席です。実は、美術館「ブルス・ド・コメルス」の丸天井の壁画を見ながら楽しめる席もあるようなので、好みのシチュエーションに合う席をリクエストで書いておくと良いでしょう。
アクセス
2 Rue de Viarmes, 75001 Paris
現代美術館「ブルス・ド・コメルス」内の最上階にあります。館内のエレベーターで上がるか、お腹を空かせたい人は美しい螺旋階段で上がることもできます。
安藤忠雄の建築、パリの新しい現代美術館「Bourse de Commerce」とは?
2021年にオープンにした、パリの新しい現代美術館「ブルス・ド・コメルス」。安藤忠雄が手がけた建築の素晴らしさが話題を呼び、最もホットな美術館内にあるレストランを今回は紹介しました。ぜひ美術館と合わせて訪れることをオススメします!美術館の見どころは、こちらの記事をご覧ください。